アレルギー用のキャットフードとは

猫にも、アレルギーがあることをご存知ですか。
猫が食事をした数時間後、しきりになめる、身体をかくなど様子がおかしかったら、もしかしてアレルギー性皮膚炎かもしれません。
アレルギーの原因はいくつかあります。

①接触性皮膚炎　ノミ取り首輪の薬品や素材のせいで、首の周りに皮膚炎が起きます。

②食事過敏症（食物不耐性）特定のものを食べた後に、首と顔に皮膚炎がおきます。
痒みや脱毛が起きることもあります。
下痢や、フケ、目やになどの症状がでることもあります。

③猫ノミアレルギー性皮膚炎　ノミの唾液に反応して起きる皮膚炎です。

④猫のアトピー性皮膚炎　吸引性のアレルギーです。

このうち、②が食べ物によるアレルギーです。
アレルギー症状が確認できたら、まず動物病院で診察をうけましょう。
アレルゲンの特定は難しい場合が多いですが、抗ヒスタミン剤やステロイド剤を処方される場合もあります。

では、その後は、どのようなキャットフードを与えればよいのでしょうか。
食物アレルギーは、多くの場合、食べ物に含むたんぱく質が原因となります。
猫にとってタンパク質はとても大切な栄養素ですので、アレルギーの出にくい、高品質の蛋白源（低分子プロテイン）を使用したフードを与えます。

元々肉食の猫の中には、白米・小麦・とうもろこしなど、穀物由来の成分が合わない場合もあります。
他に牛肉・乳製品が主なアレルゲンになります。
アレルギーは、新しい食べ物よりは、日々食べている総合栄養食に対して起こることが多いようです。

アレルゲンが特定できない場合、アレルゲンフリーと呼ばれる主なアレルゲンを除去した除去食などを活用した食事療法を行い、症状の改善を目指します。
その猫がアレルギーを起こす、アレルゲンのみを除去した、アレルギー対応フードがあればそれがベストです。
しかし、どの食べ物がアレルゲンなのか、具体的に細かく特定することは、難しいのが現状です。

アレルギーは一朝一夕によくなるものではないのです。
長い目でゆっくりとアレルギーと共存していく必要があります。